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武蔵工大と(株)新日本電波吸収体が「UHF-RFID透明型薄型電波吸収体」を共同開発

〜薄型化、軽量化、透明化の3要素を実現〜

武蔵工業大学(東京都世田谷区、学長:中村英夫)知識工学部情報ネットワーク工学科岡野好伸准教授と電磁波吸収体や電子シールド分野の開発・販売を手がける株式会社新日本電波吸収体(東京都中央区、資本金:1千万円、社長:荻野哲)では、従来にない透過性と高い電波吸収性能を兼ね備えたUHF-RFID透明型薄型電波吸収体を共同開発しました。

現在、物品情報を取得する方法として、バーコードに代わり普及が期待される技術にRFID(無線認証)タグがあります。特にUHF帯の電波(952MHz〜954MHz)を利用するものは、バーコードより遠距離からの情報読み込みや、書き換えまで可能なため、工場や店舗、医療機関などでの物品管理の効率化や精度向上が可能となります。ただし、室内では電波が反射し、想定していない場所のUHF-RFタグの情報を読み込んだり、誤って書き換えてしまう懸念がありました。また、携帯電話機に近い周波数の電波を利用するため、医療機関では利用範囲に制約を受けてしまいます。

このような問題を手軽に解決する方法として、電波のエネルギーを熱に変え反射を抑制する電波吸収体の利用が挙げられます。ただし、従来の電波吸収体は厚みがある(7cm〜8cm)、あるいは重い(フェライト材料など)といった問題の他に、電波吸収体の壁が人間の目視を妨げ、安全確認や景観・採光保護を困難にする難点がありました。

これに対し今回開発した本電波吸収体は、透明プラスチック材料とプラズマテレビ等に利用されている透明導電シートを積層することで、薄型化(厚み2cm)、軽量化(フェライト材の1/10〜1/15程度)そして透明化の3要素を同時に実現させることに成功しました。これにより、電波吸収体の設置が容易となり、電波の反射・散乱を手軽にコントロールできるようになるためUHF-RFタグの普及が促進されると考えられます。また、不要電波の抑制に効果があるので、病院等での携帯電話機による医療機器の誤動作防止にも適用可能と考えられます。


◆本件に関するお問い合わせ先:
武蔵工業大学 国際産官学連携室 担当/小澤
TEL:03-3703-3111(内線2241〜2244)


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